SGH北上川フィールドワーク
9月27日(日)、28日(月)の1泊2日、SGHのテーマ学習「世界の水問題」の一環として、高校1年の北上川フィールドワークが行われました。目的は、北上川沿いにある水に関係する施設を視察し、それぞれの歴史や役割等を直接見聞きすることを通して、日本における水問題についての理解を深めることです。今年度は主に歴史郷土・防災・自然・環境の4つのテーマに分けて学習活動を行いました。ここで学び、調べたことをレポートにまとめ、10月下旬以降の課題研究に結びつけることになります。
1日目の午前は、2クラスが岩手県一関市にある北上川学習交流館(あいぽーと)での防災学習をして、4クラスが焼走り溶岩流での岩石観察を行いました。午後は、全員で八幡平市にある松尾鉱山跡地での植樹活動を行う予定でしたが、突然の雷雨のためやむを得ず中止になりました。環境保全活動の一環で今年で8回目になる植樹活動を行えなかったのが非常に残念でした。夕方には独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)松尾管理事務所で所長をされていらっしゃる浅野英郎先生に旧松尾鉱山新中和処理施設で行っている松尾鉱山跡地のpH2.2の強酸性水をpH4.2まで中和する処理について施設の説明も交えながら講義をいただきました。
2日目は6クラスが2クラスずつ3班に分かれ、A班は八幡平市にある岩手県内水面水産技術センターで日本百選にも選ばれた金沢清水の豊富な地下水を使った養殖研究を学習し、その後奥州市の胆沢平野で昔起こった水争いなどについて胆沢平野土地改良区の担当者の方にガイドをして頂きながら徳水園やその周りを見学しました。B班は緩速ろ過方式と急速ろ過方式の両方を取り入れている米内浄水場を見学し各家庭に安全な水をどのように供給しているのかを学習し、その後に北上川学習交流館で学習しました。C班は四十四田ダムでダムの役割と水力発電について学習し、その後に北上川学習交流館で学習しました。どの班も大変有意義な学習をすることができ、後日実施した事後報告でグループごとに報告会をして報告書を作成しました。
米内浄水場の緩水ろ過施設 徳水園周辺の取水口 北上川学習交流館の集中管理室