令和7年5月16日、高校1年次の広瀬川フィールドワークが行われました。当日は天候にも恵まれて、身近な自然や地域の歴史にふれながら、「水」というテーマを多面的に考える校外研修となりました。
学校を出発し、生徒たちはA隊とB隊の2グループに分かれ、地下鉄荒井駅を目指して広瀬川沿いを歩きました。途中、分水工(農業用水の分岐地点)に立ち寄り、佐藤弘人前校長による講話が行われました。水の流れの管理の工夫や仕組みを実際に見学し「どうして水を分ける必要があるのか?」「どのような割合で分けるのが最適なのか?」といった問いに自然と関心が高まりました。また、過去に起きた水利をめぐる衝突の実例や、「我田引水」という故事について語られ、生徒たちは普段何気なく使っている水に、どれくらいの価値があるのかを改めて考えるきっかけとなりました。
その後、いちご農園でいちごの食べ比べ体験と昼食の時間をとりました。この農園はマルハナバチを受粉に使い、水耕栽培で「もういっこ」「かおり野」「紅ほっぺ」の3種類のいちごを栽培しています。生徒たちは、おいしく楽しく学びを深めました。
昼食後は仙台東高校前を通過し、予定通り長喜城を経由し無事に地下鉄荒井駅に到着しました。
学校近郊の水に関する歴史や人々の営みについて学ぶことで、9月に実施予定の高1北上川フィールドワークへと続く課題研究・総合的な探究の時間の学びの土台をつくることができました。
次のフィールドワークも実りある校外研修になることを願っています。