活動報告 平成27年度
中1総合学習(IS)「世界がもし100人の村だったら」
~ 世界の状況を体験を通して学びました ~
去る6月19日(金)の6・7校時に,1年生は「世界を知る」の第2ユニットとして「世界がもし100人の村だったら」を行いました。今回は公益財団法人仙台観光国際協会に加え,山形のNPO法人IVY(アイビー)の方々のご協力をいただきながら,「識字率」が低いことが生む悲劇や貧富の格差が拡大していることの弊害などを体験的に学ぶことで,世界の国々の「多様性」を理解しつつ,より良い世界の在り方という視点で考えを深めました。疑似体験の一つとして,生徒たちはもらったビスケットの枚数(一番多くもらったグループが70数枚に対して,一番少ないグループが1枚の半分(0.5 枚))で,世界における富の分配のアンバランスを実感し,その差の大きさに驚きの声をあげていました。
今回の学習は,1年生にとって「適切な世界観」を身に付ける良き機会になりました。また一歩,『地球市民(グローバル・シチズン)』へとつながる階段を昇ってくれたように感じます。2学期には第3ユニット「世界の食糧事情」を学習する予定です。
ビスケットをもらった生徒たち
富の分配の現状に驚く生徒たち
中1総合学習(IS)「世界の国からこんにちは」
~ 国際理解を深め,国際感覚を磨く学習がスタートしました ~
去る5月22日(金)の6・7校時,中学校1年生は総合的な学習の時間に「IS(インターナショナル・スタディ)」をスタートさせました。1年生の段階では,世界の人々との交流を通して文化の違いを知ったり,世界の国々の現状を把握し問題の所在を明らかにしたりします。そして,2年生での「イングリッシュキャンプ(英語合宿)」,3年生での「海外研修旅行」につなげていくことになります。
今回は,公益財団法人仙台観光国際協会の紹介で,フィリピンの最上・カルメリータ・オハさん,ラトビアのアリーセ・ドンネレさん,タイのポーンルグロッチ・チャーノンさんの3名を講師にお招きしました。
各講師の方々から,母国の歴史や文化等を中学生が理解しやすいように説明していただき,二華中1年生の知的好奇心が大いに刺激されたようで,質問の時間も盛り上がりました。チャーノンさんは学習終了後も生徒に囲まれ,質問攻めにあっていました。短い時間でしたが,本当に良い国際理解の時間となりました。
本校は文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定を受けています。本格的な課題研究は高校でスタートすることになりますが,中学生段階では「現代社会を生きる地球市民としての『適切な世界観』」「そこに生きる人々の気持ちを受け入れことのできる『共感する力』」の育成が求められています。高校で大きく飛躍するための下支えとなるような力をしっかり育んでいきたいと考えています。