活動報告 平成28年度
高2課題研究A「関西創価高校SGH生徒交流会」の様子
3月22日(水)3校時から本校3階大講義室を会場にして、「関西創価高校SGH生徒交流会」を開催しました。平成27年度にSGHの指定を受けている関西創価高校は、東北フィールドワークを行っております。平成28年度は3月20日(月)から22日(水)に実施され、その一環として本校のSGH課題研究ⅡA選択生徒との交流会を催すことになりました。
交流会は各高校の代表生徒による挨拶から始まり、次に関西創価高校1年生10名に学校紹介をしていただきました。関西創価高校は校地がとても広く、校地内に徒歩で12分もかかる施設があることを聞いて、本校生徒は驚きを隠せませんでした。その後、課題研究で取り組んでいる研究を、ポスター形式により交互に発表し合いました(関西創価高校2年生10名が発表)。 最初は初対面ということもあり多少遠慮がちでしたが、次第に質問が活発に飛び交うようになりました。発表後は、両校の生徒同士でグループになり、昼食を取りながら懇親を深め合いました。最後には、生徒同士で記念写真を取り合ったりアドレス交換をしたりする様子が見受けられました。
今回の交流会は2時間程度ではありましたが、貴重な経験をすることができました。この経験を4月以降の学校生活で活かしていきたいと考えております。
最後になりますが、関西創価高校の先生方及び生徒の皆さん、ありがとうございました。
生徒交流会の様子1 生徒交流会の様子2
「平成28年度 SGH課題研究発表会」の様子
2月24日(金)午後1時過ぎから本校第1体育館等を会場に、「平成28年度 SGH課題研究発表会」を開催しました。今年度の発表会は2部構成としました。第1部では、SGH課題研究Ⅰ(1年生、必修科目)、SGH課題研究ⅡA・SGH課題研究ⅡB(2年生、選択必修科目)のポスター発表を3会場にて実施しました。 各ポスターの前では、質疑応答が活発に行われていたのとともに、先輩が後輩を指導する、後輩は先輩からアドバイスをもらうといった光景が至るどころで見られました。第2部は、各SGH課題研究科目の代表者によるステージ発表を行い、各ステージ発表後も、質疑応答が行われました。 今年度から、SGH課題研究Ⅲ(3年生、選択科目)が開講されましたので、その代表者として、昨年の8月に北京(中国)で開催された国際学会にて英語発表してきた3年生が、この日は後輩に向けて英語で発表しました。
今回の当該発表会には、県の内外より一般参加の先生方や講師の先生方などを含めて、約40名の方々に参加していただきました。ポスター発表では参加の皆さんより、研究のまとめや次の研究につながるような質問や助言をいただきました。 ありがとうございました。
SGH課題研究Ⅰ SGH課題研究ⅡB SGH課題研究ⅡA
SGH課題研究Ⅲ
高1課題研究「公文国際学園主催模擬国連『MUNK12th』参加」の様子
2月11(土)、1年谷川さんが本校代表として、模擬国連に参加してきました。横浜市戸塚区にある公文国際学園で、当日は他校から13校、公文国際学園の生徒も合わせて計205名の参加で実施されました。公文国際学園の模擬国連(MUNK)は今年で12回目目、伝統のある文化行事です。 本校は、今年、招待を受けての参加でした。
この模擬国連は、公文国際学園の生徒が会議のための資料作成や参加者への連絡、会議進行まで一切執りおこなっていました。形式はハーグ方式、会議定型句は英語を使用し、今年の議題は「核兵器」で、133ヶ国で話し合われました。
大会午前中は、学園の図書館やPC室などで盛んにロビー活動が行われ、昼食をはさんで、午後から3セッションを実施し、2つのレゾリューションが可決されました。
≪谷川さんの感想≫
学校の課題研究の授業で何度か模擬国連を行い、興味を抱き、MUNKに参加しました。担当国はタジキスタンでしたが、どのような国かあまり知らず、いろいろと調べDRを書きましたが、苦労しました。 当日は、タジキスタンも参加して作ったレゾリューションが、実際に可決されたときは嬉しかったです。今回の参加で、事前準備は大変重要であると実感しました。とても貴重な体験ができ、感謝しています。
公式討議 ロビー活動
高2課題研究ⅡA「山形フィールドワーク」の様子
1月27日(金)から28日(土)の1泊2日で、山形県置賜方面に調査・研究にいってきました。2グループ生徒4名に、一年を通して課題研究を指導していただいている東北大学大学院環境科学研究科の小森大輔先生と大学生2名の引率指導のもと実施しました。
第1グループは、「災害をもたらす雨はどの時間帯に多いのか」、「水害はどの時間帯に多いのか」というテーマで研究をしている生徒2名が、最上川支流の南陽市を南北に流れている吉野川の平成25年・平成26年の大規模洪水発生地区への住民意識調査をしました。 最初に南陽市役所で、南陽消防団長の高橋さん、防災課の安彦さんや危機管理課の井上さんから、詳しく話を聞くことができました。午後からは、過去に水害を受けた金山地区と太郎地区、受けていない郡山地区の住民の方々にそれぞれインタビュー調査をおこないました。
第2グループは、「旅行雑誌から読み解く川の人気」というテーマで研究している生徒2名が、翌日最上川流域の親水施設道の駅白鷹ヤナ公園を訪問、次に長井市町内の商店街を巡ってアンケート調査や調査の依頼をお願いしました。
≪参加生徒の感想≫
第1グループ:2年 高橋さん、星君
フィールドワークでは、実際に水害被害を受けた方々から貴重なお話とご意見をいた だき、水害対策の現状と自分たちの研究意義を再認識することができました。今後は、 今回いろいろと教えていただいた南陽市の人たちの声を手掛かりにして、減災研究を進 めたいと思います。
第2グループ:2年 佐藤君、青沼さん
長井市の商店街の方やお店に買い物に来ていただいた多くの方に、「長井市フットパ ス」へのアンケート調査に快く協力していただき、嬉しかったです。住民の川に対する 意識もわかり、今後の研究に繋げていけそうです。おいしいご飯・すてきな温泉がある 山形は最高です。また訪れたいです。
住民へのアンケート調査依頼 洪水発生地区の民家で見せていた 最上川流域にある白鷹ヤナ公園で
だいた当時の写真 の調査
高2課題研究ⅡA「県内フィールドワーク(インタビュー調査)」の様子
11月27日(日)午前10時から12時まで、栗原市にある一迫農業環境改善センターにおいて、一迫在住の農家の方6名をお招きし、「農業を営む方々と直接話すことで、農家が抱える問題と、実際に農業用水がどのように用いられているかを学習し、合わせてインタビュー技術の向上を図る。」という目的の下、インタビュー調査を行いました。
当日は、農家の方1名に対し、生徒3~4名が1グループとなり25分間のインタビューを各4回行いました。
インタビュー終了後は、一同円形になって座り食事をとりました。インタビューでは聞きそびれたこと、農家の方々がいい足りなかったことなどを交えながら、一人ずつスピーチを行いました。本やネットで調べたことと、現地で話しを聞いたことの違いに驚いたといったようなスピーチがありました。
今回は東北地方の農家が現在抱える問題や、日常の水の使い方の工夫の仕方等を主に高校生の質問に答えてもらう形で行いました。インタビューを通して、東北地方と東南アジアの農家の方々の意識の同質性・異質性等を興味深く学ぶことができました。 改めて農業という職業は高度な専門知識の必要な職業だと言うことと、このグローバル社会で東南アジアの農村同様東北地方の農家も否応なく世界の価格競争の最前面に立たされていることを感じた一日でした。
農家の方へインタビュー調査 農家の方からのスピーチ 参加者集合
高1課題研究Ⅰ『模擬国連体験』の様子
高校1年生の課題研究Ⅰでは、模擬国連体験を下記の日程・テーマで5回に渡り実施しました。
※模擬国連とは・・・国連総会のシュミレーションを通して各国の立場、国際社会の問題を学んでいく
ことを狙いとしています。
日程 | テーマ | 内容 |
第1回 5/17 | 模擬国連を体験 -「国連弁当」- |
8ヶ国の立場で国連の事務職員の昼食メニューを話し合いで 決定。自国の農作物や食文化のアピールの場になりました。 |
第2回 6/13 | 模擬国連ガイダンス | 昨年全日本高校模擬国連大会に参加した2年生による実体験報告 と担当先生からのガイダンスを受けました。 |
第3回 6/14 | 外務省総合外交政策局 から講師を招いて |
「国連や日本の外交、国際問題」の講話。 放課後は国際社会で働くためのセミナーや質問応答を行いました。 |
第4回 6/28 | 「核問題」に挑戦 -核軍縮の合意形成- |
8ヶ国の立場でCTBTの全参加国批准に向けた話し合いを実施。 各国の大使は自国の利益のために戦略を練って臨んでいました。 |
第5回 7/12 | 本格的な模擬国連に挑む | 全日本高校模擬国連大会日本代表の東大生4名を招き実施。 議題「Transforming our world: Ensure access to water for all」で「持続可能な開発目標における水資源」の問題について、 ①安全で安価な飲料水の確保、②有害物質の排除と水の再利用、 ③水資源管理における国際協力の3つの論点から、17ヶ国での 総会の場となり、本格的な模擬国連を体験しました。 |
「模擬国連」授業の進め方の説明 パートナーと会議戦略・打合せ 各国同士の自由討論(コーカス)
【模擬国連で学んだ生徒の考察から】
・どのように交渉すれば自国の利益になるか、一国の意見を通すのか、部分的に取り入れてもらうのか、
最初難しさを感じた。
・(「日常生活に役立てることはあるか」という質問に対して)
ニュースを見ながら、この国であれば何が問題で、もう一方の国の立場で何が問題なのかをできるだけ
客観的に知り、考えるようにすること。ニュースをただ見るだけではすぐ忘れてしまうが、一度考えて
みたら忘れることはあまりないと思う。
『環境マルシェ』で課題研究Ⅲの研究成果を発表しました
6月26日(日)仙台市サンモール一番町商店街アーケード内において、尚絅学院大学環境構想学科主催の『環境マルシェ』イベントに、本校SGH課題研究Ⅲを履修している高校3年生16名が参加しました。
多くの一般の方々に対し、2年生から継続して研究してきた成果を発表しました。その後の授賞式では2名の生徒が尚絅学院大学学長賞を受賞しております。
今回発表した3年生は、一般の方々からいただいたコメントや指摘事項を研究に活かしていき、今後の様々な発表会で研究成果を発表していく予定です。
「土木学会東北支部 支部長賞」を受賞しました
今年の3月に岩手大学で行われた土木学会東北支部技術研究発表会で研究の成果を発表した高校3年生
10名(当時高校2年生)が、5月19日にホテルメトロポリタン仙台で開催された土木学会東北支部総会で、「支部長賞」を受賞しました。以下が受賞内容と受賞者になります。
受賞内容:「宮城県仙台二華高等学校生徒有志による東北の河川に関する幅広い研究活動」
受 賞 者:「宮城県仙台二華高等学校・東北大学SGHプロジェクトチーム」
会場には民間企業の方や大学関係者が大勢参加しており、高校生は本校の生徒だけでした。
授賞式では、壇上で一人ずつ表彰されました。会場からは大きな拍手を、司会の方からは激励のお言葉をいただきました。生徒たちも、このような大人の大会で受賞するのが今回初めてであり、最初はやや緊張気味でしたが、表彰式が終わる頃には笑みが溢れておりました。
また、これまでご指導いただきました風間聡先生、小森大輔先生、福本潤也先生始め多くの方々に深く感謝申し上げますとともに、これからもご指導よろしくお願いいたします。
※表彰式に参加した生徒6名(伊村うららさん、小柳津唯花さん、立花李夏さん、東海林幸史君、橋本彩子さん
室井佳純さん)と米本慶央教諭(学校代表)
※授賞式に参加できなかった生徒4名(顧豪君、佐々木彩音さん、末永夏子さん、千葉沙也加さん)は所用のた
め欠席しました。